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大西つねきの週刊動画コラムvol.8_2018.1.8:

政府の借金=お金の発行

皆さん、こんにちは。そして、明けましておめでとうございます。大西つねきの週刊動画コラム、本日2018年1月8日です。2018年の最初の動画コラム、今日たまたま成人式です。私の息子もちょうど今日成人式を迎えます。私、3人子どもがいるんですが、その一番下の息子が今年成人式ということで、ようやく3人子育て一段落したかと、そろそろもう卒業かというふうにちょっとほっとしてるところです。それから、今日成人式を迎えられる新成人の皆さん、そのご両親の方々、それから、おじいさん、おばあさん、祖父母の皆様、本当に今日はおめでとうございます。新成人、その親御さんたち、期待いっぱいに胸を膨らましてることかと思いますが、でも、一方でちょっと不安な部分もあるんじゃないかというふうに思います。今の世の中、本当に若い人たち、それから子どもたちにとってとてもアンフェアな仕組みになっています。特に今の経済の仕組み、金融の仕組みはとてもアンフェアになっていて、その中に、本当に、例えば新社会人として出てくっていうことは、これはもう簡単なことでは、並大抵のことではなくなってしまっています。ですから、一刻も早くそういう若者たちが胸いっぱいの希望を持って世の中に出ていけるように、仕組みを本当に変えていかなきゃいけないと思います。そのために私も、今年もこういった今の金融経済の仕組み、根本的な問題について皆さんに伝え続けます。なるべくわかりやすく伝えたいと思いますので、今年はこういった1人でしゃべる動画以外にも対談とかいろんなかたちでわかりやすく伝えていきたいと思います。その皮切りとして、実はつい先日も滋賀県から熊谷ももさんっていう方がいらしていただいて、一緒に対談動画を撮りました。まだ、このビデオが出るときにはアップしてないんですが、ライブ配信をするつもりだったんですが、ちょっと技術な問題がありまして、できませんでしたので、動画であとで公開したいと思います。なるべく早くそれもやりますので、上がったらまたぜひご覧ください。それから、今日から、多分、今もう、一応私の心積もりとしてはBGMを流してます。いつも私がこうやって1人でしゃべってると、なかなか単調だという、そういった声もありまして、試しにBGMを適当に流してます。大体私のいつも聞いてるような好きな音楽を、あまり誰も知らないようなものばっかり聞いてるんですが、大体スムーズジャズ系の、ベーシストを中心に、いろんな、無名だけれどもとても腕のあるミュージシャンを聞いてると思いますので、そういったものをちょっとBGMに流しながら、どんなミュージシャンなのか、それから、少なくとも名前と、アルバムの名前ぐらいは下のほうに表示したいと思いますので、まあそんなことは置いといて。

さて、2018年の最初の動画コラム。本日のお題は「政府の借金=お金の発行」の仕組みということについてです。前回お金の発行の仕組みについて説明しました。簡単におさらいをすると、前回もこのフリップ出しましたが、今の、現代のお金っていうのは誰かの借金として発行されていて、例えば私が銀行に100万円を預けたとして、そして、その100万円を銀行は誰かに貸すことができる。預金準備率ぶんだけ日銀に預けて、それが仮に準備率が1%だったとすると、100万円のうちの1万円を日銀に預けて、残り99万円は貸すことができるという仕組みです。それで、貸すときには銀行は自分のところに口座を作らせます。そして、その借りる人の口座に99万円と書き込みながら、その人は99万円の借金を背負うことになる。この人はその借りたお金を使って誰かに送金してしまえば、B銀行でそのお金を受け取った人は、それがもともと誰の借金だったかなんてもう知るよしもありません。そして、そのお金を受け取った人は自分の口座に99万円というふうに送金されてきます。この人は99万円を持ってると思っていますし、もともとの私の100万円の預金も私はなくなってるとは思っていませんから、いつの間にか預金っていうのが199万円、ほぼ2倍に増えています。そして、この99万円をやはりB銀行は同じように誰かに貸すことができますから、そのうちの1%の9900円を日銀に預けて、残り98万100円を貸して、そして、これがまた誰かに送金されれば、この人は98万100円を受け取ることになる。いつの間にか預金は300万に増えてると。こうやって、とにかくお金がぐるぐる回りながら、借金と同時にお金が増えてくというのが現代のお金の発行の仕組み。そして、借金とお金には両方金利がつきますから、結局お金と借金はどんどんどんどん増えていく。逆に借金を返してしまえばお金が減ってくということです。この99万を借りた人は、最初の99万円使ってしまっていますから、この99万円プラス金利ぶんのお金を返すために、世の中から99万円プラス金利ぶんのお金を集めて、そして、それを返したときにはこの借金も消えますが、世の中からそのぶんのお金も消えるということ。つまりお金と借金で、借金でお金をどんどん膨らましていく信用創造というその逆をやって、要するに信用収縮というかたちで借金をどんどん消していけば、お金も同時にどんどん消えてくというのが現代の金融システムです。ですから、そんなことは結局あり得ないですから、お金と借金がずっと増え続けることになります。そして、実際にどうなったかという説明も前回しました。このフリップ前回も出しました。お金は見事にずっと増え続けていますよというグラフです。これは、一番左のここが1980年、そして一番右が2014年、横軸です。そして、この縦軸は0円から、ここが1000兆円です。つまり一番上の青い線、ずーっと右肩上がりに伸びているこの青い線がマネーストックM2という、日本中の現金、預貯金を合わせたものです。それが今、2014年の時点で約900兆、今、1000兆円ぐらいまで増えています。要するにここが、左が1980年の時点で200兆そこそこだったものが、さっきも、それから先週も言ったとおり、お金と借金はずーっと増え続けるというように、本当に右肩上がりにずっとお金は増え続けていますという、この35年のグラフです。当然、お金がこれだけ増えるということはそのぶんの借金が増えているんですが、その借金というのは銀行が貸します。しかし、一番下のこの紫の線、これが民間の銀行貸出残高です。それはバブルのピークの500兆超えてから、一気にバブル崩壊してから400兆切れまでいってからほとんど増えていません。つまり民間銀行はお金を貸さなくなっている。何でかというと、この赤い線注目していただければわかるんですが、この線はGDPです。GDPもやっぱりバブルをピークに結局ほとんど横ばいで、伸びなくなっています。こうなると結局銀行は貸せなくなるんです。貸せる相手も見つけられなくなりますし、借りたい人も減っていきます。ですから、結局、民間銀行の貸出残高が増えなかった。しかしこれだけお金が増えた。お金っていうのは結局、今の金融システムでは誰かの借金としてしか発行されませんから、じゃあ民間の貸出残高が減ったんであれば、誰がその借金を借りてお金を発行したのかというと、その答えがこの緑色の線です。ここら辺から一気にもう800兆超えまで増えているこの緑の線が日本の政府の国債の残高です。要するに政府が借金をずーっとして、民間銀行が民間に貸さなくなったこの部分を穴埋めしているというのが今の日本の金融財政の真実です。こんなものは日銀のホームページにいけばもちろん情報として載っています。私もこの数字は全部日銀のホームページから引っ張り出してグラフを作ってます。これを見ると一目瞭然なんです。これだけ政府の借金でお金を発行してるということは、逆に政府の借金を消してしまえば、そのぶんのお金が、これだけのお金が消えるということなんです。そんなことが果たしてあり得るのかどうか。

前回までの話はここまでだったんですが、私さらっとここでも言いました。政府の借金でお金を発行し続けたというふうに言ったんですが、これ、いまひとつわかりにくいと言う人がいます。政府の借金イコールお金の発行である、政府の借金でお金を発行する、それをどうやってやるのかという説明を今週はしたいと思います。今の日本の政府の税収っていうのは大体50兆円です。それで、一般会計予算が約100兆円です。つまり50兆円の税収に対して予算100兆円を組んでいる。何でそんなことができるかっていうと、そのぶん、足りないぶんを借金でまかなってるからです。税収が50兆円ってことはどういうことかっていうと、ここにマネーストックM2っていうのがあります。これが先ほども言ったグラフでもあった、この一番上の青い線、つまり皆さんの現金、預貯金をすべて足したものです。それが大体、今、これは2014年末の数字ですが、893兆円です。そこから税収が50兆円っていうことは、税金というのは皆さんの現金、預貯金から差っ引かれますから、50兆円減るわけですね。893兆円が50兆円減ると、ここからこれだけ減ると。税収が50兆円徴収されるということは、そのぶんお金が減る。これに対して、一般会計予算の政府予算100兆円っていうことはどういうことかというと、100兆円ぶん政府が使って、政府支出っていうのは民間に支払われます。公務員の給料とか政府事業の対価として支払われていく。ですから、それは結局民間に戻ってくるんです。結局、50兆円税収で、税金でお金が消えても、今度は政府予算の100兆円で民間にお金が返ってくる。つまり差し引き50兆円お金が増えるということです。そして、この足りないぶんはどうやって調達してるかというと、国債を発行して50兆円の借金をして持ってきてる。ですから、当然50兆円の国債の残高が増えて930兆円になります。要するに、税収と予算、足りないぶんを借金で世の中に使って回すことによって、世の中のお金を増やしつつ、今度、政府の借金も増えている。つまりこれは、お金と政府の借金が同時進行で増えてくというのが今の財政金融の仕組みになっています。ですから、政府の借金がお金の発行であるということはそういうことなんです。

これを、例えばプライマリーバランスとか、政府の借金が大変だから税金で返さなければいけないなんていうことを言う人がいます。その人たちが言うとおり、もし税収、税金を上げて、または政府支出を削って、今までどおりの考え方で政府の借金を消していくとどういうことになるのか。今度は、例えば税収を100兆円にして、今まで50兆円だったものを100兆円、2倍にして、予算を半分に削ったとします。そうすると、税収が100兆円で予算が50兆円ですから、50兆円余ることになる。ですから、そのぶんを国債の返済に使うことが確かにできます。これをずーっとやっていくと何が起きるかというと、結局、世の中としては100兆円税金で消えてってしまうわけです。自分たちの、我々の、皆さんのお金が減ってしまいます。それに対して予算50兆円しか使われませんから、50兆円しか返ってこないんです。要するに、差し引き50兆円のお金が減ってしまうということです。もちろん余った50兆円で政府の国債50兆円ぶん返済することはできるんですけれども、これをずーっとやっていくと何が起きるかというと、お金と政府の借金が同時進行で減ってくということです。先ほども説明したように、要するに、借金でお金を作り出してるということは、借金を返せばお金が消えていくということです。これは民間の借金だろうが政府の借金だろうが同じことです。借金を減らしていけばお金が減るんです。そして、今や日本の国債の残高880兆に対してマネーストック983兆円。つまりほぼ同じ金額なんです。日本のお金というのはもうほとんどと、ほとんどっていうのはちょっと語弊があるかもしれませんが、本当に大きな金額が、結局、政府の借金として発行されている。つまり、この政府の借金を皆さんの税金で返しきってしまえば何が起きるかというと、皆さんのお金がほぼすべて消えてしまうということなんです。こんなことは論理的に恐らく絶対にあり得ないんです。ちょっと考えればわかる話です。ですから、政府の今のこの現実を目の当たりにすれば、政府の借金がいくら大変だからといって、それを税金で返すとか、そんな議論は全く無意味です。いくらそんな議論をしたところで、その方向性に未来は全くありません。本当に我々が政府の借金の問題を本気で解決したければ、我々がしなければいけないのは、誰かの借金としてしかお金が発行されない、このばかげた金融システムを根こそぎ変えることです。政府の借金を税金で返せばいいなんていう考えは財政と金融が明確に分かれていた時代の話です。しかし、これを見てわかったとおり、経済成長が全くもう20年以上止まってしまって、民間の信用創造でお金を作り出すという、その当たり前の金融、今まで機能していた金融システムが全く機能しなくなったとき、政府の借金でお金を発行し続けてきたという、財政と金融がいつの間にか一体化している今の日本の財政金融の仕組みの中では、今までどおりの財政の考え方っていうのは全く通用しません。ですから、本当に我々はこの問題を解決するためには、ちゃんとその仕組みをわかったうえでまともな議論をする必要があります。残念ながら、今の政界、経済の専門家、それからマスコミはこういった議論は全くしていません。ですが皆さんが、なるべく多くの、マスコミとかそういう人たちがいくらそういう話をしなくたって、一般の人たちが例えばこういった動画をご覧になって、ちゃんと理解してわかってくだされば、だんだんその方向に世の中は進んでいきます。ですから、ぜひ皆さんにわかっていただきたいと思います。

今日は政府の借金イコールお金の発行である、どうやって政府の借金でお金を発行し続けてきたか、そして、政府の借金を今の考え方の中で本当に税金で返してしまうとどんなことが起きるかという、その説明をしました。次回はもうちょっと借金でお金を発行するという、その仕組みの意味、本質的な意味についてお話ししたいと思います。大西つねきの週刊動画コラム、今日は「政府の借金=お金の発行」でした。次回はまた、今度は借金でお金を発行することの意味について話したいと思います。次回もぜひお楽しみに。大西つねきの週刊動画コラムでした。

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