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2019.6.10「日本一まともな年金の話」大西つねきの週刊動画コラムvol.82

· 週刊動画コラム

皆さん、こんにちは。大西つねきの週刊動画コラム、本日6月10日の週刊動画コラムのテーマは「日本一まともな年金の話」です。日本一と言いましたけれども、もしかしたら世界一かもしれません。(笑)、それはわかりませんが、とにかく例の、皆さんご存じかもしれませんが、年金足りないから2000万ためとけみたいな話が出たことによって本当に話題になってますね。今、その年金の問題もいいかげんにしろと、まずいんじゃないかと。まあいろんなことを言ってる人がいますけれども、大抵は何を言ってるかというと、年金集めといてないとかふざけんなとか、気持ちはわかりますよ。気持ちはわかりますけども、そもそものところ、そもそもこの年金って何なのか、今の年金っていうのはどういう仕組みなのかっていうことと、そのベースにあるお金の仕組み、それから、年金制度という制度そのものの本来の目的、そういうところから、本当にゼロから全部ぶっ壊して一回考えないと、残念ながらこの問題の出口っていうのは見つからないと思います。ですから、そういったまともな議論をしてる人が残念ながら本当に、僕が知る限り一人もいないです。本質的に理解してないんでしょうね。その上に乗っかっていくら議論したところで、もう本当、堂々巡りでしかないです。そもそも年金は何なのかっていう、そっからスタートしますね。

年金って何かっていうと、老後のために若いうちにお金を積み立てて、それを年金運用基金が増やして、老後にそれを給付することによって、老後働けなくなっても、働かなくなっても安心して暮らせるっていう、そのためのものですよね。その前提条件にあるのは、何でそうやって若いうちから年金を積み立ててためていくのかというと、そうやって若いうちから時間をかけて積み立てていくと、お金は時間とともに増えるもんだという、そういう前提があります。その前提があるから若いうちから積み立てていくと、それが育っていくわけですね、お金が増えてくっていう。それには老後直前になってというよりも若い頃から積み立てたほうがいいということでやってきたんですけど、そもそもお金って何で増えるのか。(笑)。お金って別に置いとくだけで、そこに置くだけでお金が勝手に増えるわけじゃないですよね。お金っていうのは、それを借りて金利ぶんのお金をつけて返す人がいて初めて増えます。それからもう一つ、お金って何なのかというその本質のところから考えると、お金っていうのはお金自体に全く意味ないですね、はっきり言って。もう現物だってお札でしかないし、今、ほとんどのお金は数字でしかありません。全く実は意味がないものなんですね。それで交換できる実態価値があって初めてお金っていうのは意味があります。だからお金だけ増えたって全く意味がなくて、増えるお金にしたがって実態価値のほう、それで交換できるサービスとか商品とか、そういったものがどんどん増えて初めて増えるお金とバランスして、このお金が意味を持つっていうことになります。ていうことは、お金が増え続けるっていう前提はどういうことかというと、こっちの実態価値が増え続けるっていうことになるんですけど、この実態価値が増え続けられるかというと、増え続けられるはずがないんですよ。もう地球1個しかないですし、どんどんどんどん増やし続けるなんてことはあり得るはずがなくて、必ず止まります。経済成長が止まれば、その国ではやっぱり財とかサービスの生産っていうのももちろん鈍化するわけですね。日本の場合、戦後復興が終わって、高度経済成長が終わって、もうそれを増やし続けても、ものが充足して、そんなみんな欲しくないですから、もう作り続けて売り続けるのが難しくなって、もう多分20年、下手すると30年たってるわけですね、バブル崩壊以降。その中でお金だけ増やし続けるなんていうことが可能かというと、可能なはずがないです。経済成長が止まれば、当然お金を増やすためには、それを借りて金利ぶんつけて返してくれる人が増え続けないといけないわけですね。お金が増え続けるっていうことは、要するに借りなきゃいけない、増やさなきゃいけないお金が増え続けるってことですから、これが無限に増え続けるってことはあり得ない話で、もうとっくの昔に止まってるってことです。だから結局何が起きてるかというと、それができないもんですから、金利がどんどんどんどん下がってるわけですね。お金をそんだけ増やせないから金利がどんどん下がるわけです。要するにそれで借りてくれる人がいないわけですから。結局、今、これ日本だけの話じゃなくて、世界的にもう低金利になっていて、今何が起きてるかというと、本当に根本的にですよ、お金が時間とともに増える金利という概念がもう全世界的に絶滅しようとしてるんです。もう本当に、今、金利という概念が臨終を迎えようとしてます。だから、お金が増えるということを、そして、それを前提にしたすべてのシステムを作り替えなきゃいけない時期にきてるんですね。それは今のお金の発行の仕組みもそうです。借金でお金を発行するという仕組み、お金と借金を増やし続けなきゃいけないっていう仕組みはもちろん絶滅を迎えようとしてますし、年金だけじゃなくて銀行システム、それから生命保険、損害保険、集めたお金を増やしていかないと立ち行かない仕組みは全部限界を迎えてます。もう全部崩壊せざるを得ないんですね、その前提が壊れてますから。
それから、例えば政府機能っていうものも、政府が税金を集めてそれを政府が使ってっていうその考え方も、多分、僕、もう終わりに近づいてると思うんですよ。結局、税金を集めて何かをする、富の再配分は置いといたとして、例えば政府が税金を集めてそれを何かに、インフラに投資するとか何とかっていうことは、要するにみんながそれを、民間がそのお金を自分で使って投資して何かを作り出すよりも、より多くのもの、よりよい運用の仕方を政府がわかってないとそれをやる意味がないんですね。民間に、じゃあ税金取らないで任しといたほうがいいって話になっちゃいますから。その考え方も既にもう恐らく限界を迎えていて、これは基本的に国家が若いうちは政府が税金を集める、それから、みんなから年金をちょっとずつ集めてそれを運用したほうがより国家そのものの全体の生産性を上げた時期って、多分、昔はあったんですよ。国家が若いとき、そういう大規模投資、例えばインフラを造る、鉄道を造るだったりとか、それから港湾、港を造ったりとか、空港を造ったりとか、いろんなインフラを造ることによって、橋を造ったりとか道路を造ったりとか、そういうのが民間の生産性を劇的に上げて、要するにそれが何を作り出すかというと、お金を作り出すかんじゃなくて、たくさんのサービスとか商品とか、そういう財を作り出すことによって、お金もそれにつれて増えてったっていう、そういう時期があって。ただそれが、もちろん国家が成熟すると、もうそんな大規模投資で生産性を劇的に上げる投資先なんて基本的にないわけですね。そのときにもうそもそも税金を集めるとか、それから、年金を集めて運用するみたいな、その考え方がもう多分立ち行かなくなってるっていう、そういう状況があって。だから、そもそも今の年金運用のシステムが何でこの状態になってるかというと、お金が時間とともに増えるというその概念そのものがもう壊れてるんだという、そこをしっかりと認識したうえで全く新しい仕組みを考えてく必要があるんですね。
あと、ちまたで話題になってる年金運用を株で運用して大損こいたみたいな話ね。(笑)。もちろん年金を株で運用するなんてことはあってはならないです。もうあり得ない話です。僕はこれやるって言ったときから多分言ってると思うんですけど、何がいけないか。それは株で損したら大変だからとかそういう話じゃないんですよ。利益を挙げたとしてもやっちゃいけないです。何でかっていうと年金っていうのは公的なものですね。みんなの、要するに利益に資するもんじゃなきゃいけないんですね、基本的に。もし年金運用基金が株でもうけたら何が起きるか。仮に国内だけで株式の売買を行ったとしましょう、基本的にね。そうすると、年金運用基金が株式のもうけでもうけるってことは、そのぶんの損は国内のやっぱり誰かが負うことになるんですね。基本的に株式の売買っていうのは必ず売り手と買い手がいて同じ値段で売り買いしてるから、国家として見れば何も起きてないのと一緒なんですよ、所有権とお金を交換してるだけの話で。仮に年金運用基金が株でもうけたとしても、国内でほかの誰かが損するようでは公的なお金の運用の仕方として思想的に間違ってるんですよ。もちろん相手が外国人投資家もいるので、年金運用基金がもうけたその損を外国人投資家が負ってくれれば国家としてはプラスですよ。でも大体において逆の場合が多いわけですね。連中のほうがはるかにトレーディングはうまいので、外国人投資家がもうけて年金運用基金が損するみたいなことが多分起きてるんですね。だから、もちろんそういった問題もあるんですけども、もともとの年金の運用の仕方の思想として株式なんかで運用してはいけないってことです。仮にもうけたとしても国内の誰かが損してるというふうに、外国人投資家がいるったってまだ日本人投資家もいるわけですから、やっぱり運用の仕方として間違ってると。実際、多分、僕が危惧したように、外国人投資家がもうけて年金運用基金が大損こいて、われわれの資産が持ってかれてしまってるってことが起きてるんだと思うんですけども、そもそも、リスキーだからいけないっていうんじゃなくて、その考え方そのものが間違ってるということですね。結局何でそういうことをやりだしたかというと、これもやっぱり金利がゼロの状態がずっと続いていて、金利で増やせないからですね。本来はやっぱり年金の運用っていうのは金利並みであるべきなんですね。金利っていうのは何かというと、経済全体の成長率とほぼ並行して上がってくもんですから、要するに、みんなと同じように年金のお金も、普通の人が、みんなが増やすように同じように増やしていくっていうのが、多分、それがフェアな年金の運用の仕方の考え方だと思うんですけど、それがゼロの状態になって、このままだったら年金の設計どおりにいかなくて足りなくなるから、もうとにかく無理やりでもこれを増やそうと思ってそういうことをやったんでしょうけど、残念ながらすべてお金の仕組みの中にはまったまま、もうお金お金お金で考えた、とても悲しい愚かな結果だと思います。
じゃあどうしたらいいのか。もう年金ってそもそも若い頃から集めて、それをあとで配るみたいな考え方は完全に、僕、やめたほうがいいと思います。もう年金必要だったら政府がお金を作ってご高齢者に必要なだけ配ればいいんです。これも例えば単に配ればいいという、今の状況ではそうなんですけど、将来的に言うと、年金も本来の考え方をすると、お金が大事なんじゃなくて、老後も安心して働かずに暮らせるっていう、その状態が大事なわけですね。そう考えると、暮らすのに必要な住居だったりとか、それから衣服とか食料ですね。例えば住居だったら別に現物支給でいいんですね。これから空き家がどんどん増えてくんであれば、そういうのをちゃんとリニューアルして、ご高齢者用の住宅、ただで入れる住宅ね、介護とか医療とかもつけた住宅を、これも結局、無料で提供すればいいんですよ。土地なんかは政府が空き家とか買い取るなり何なりして。何でかっていうと、お金を例えば年金で配って、それでそれを、その人たちが家賃を例えば払うなんてことになると、今度、結局家賃はどこに行くかっていうと、もともとそういう土地とか不動産を持ってる人のとこに不労所得として行くんですね。その人たちを別にもうけさせる必要ないんですよ、年金、そこの部分で。だから、それはもう買い取って現物支給でもいいですし。そもそも、だから、今すぐにそれはできないんで、年金の給付が遅れたり減るっていう部分どうしたらいいかというと、政府がお金を作って配ればいいんです。全然問題ないです。そもそもあらかじめためる必要が全然ないんですね。お金を配ってインフレにならないか何とかっていうふううに言う人いますけど、インフレなんかならないです。結局、今の日本の現状って何が根本の問題なのかと、お金が足んないんですよ。生産力は十分すぎるほど、余りあるほどあるんですね。要するに、生産力をマキシマイズ、最大化する、生産能力を最大限発揮するだけの実はお金がない状態で、お金はばんばん作って配っていいです。だから、ご高齢者の年金がた足んないんであれば、今までどおり55歳から、僕ってそういえば55歳で、もう年金もらえたらうれしいな。(笑)。まあそれはいいんですけど、60歳でも65歳でも、その年齢は決めるとしても、もう配り始めていいと思います、政府がお金を作って。若者たちから年金を取るのはやめましょう。もうそれ徴収する必要ないです。その人たちが要するに老齢になったときにお金を作って配ればいいだけの話で、そもそも年金を運用してやると思ってお金を集めること、特に現役世代から集めることっていうのが、いかにこれが破壊的というか、お金の回るスピードを落とすか。それはその人たちに今必要なお金を使わせないってことになるんですよ。別にそんなことする必要はなくて、単純にお金は作って配ればいいだけの話で。例えばこないだ言われたように1人2000万ためろみたいな、本当にみんなが2000万ためたらえらいことになりますよ。何でかっていうと、お金をそんだけ動かさなくなっちゃうんですよ。これ、今の金融システムでは本当に致命的なんですね。年金もそうなんですけど、何かっていうと、今のお金っていうのはほぼすべてが誰かの借金の裏返しとして生まれていて、その借金を払うために、お金をどんどん動かして借金を払うための生産活動をしていかなきゃいけないのに、お金をためる、それから年金を払うために、要するに消費が減るっていうことは何が起きるかというと、その財が、サービスとか商品が十分生産されないことになっちゃうんですね。あり余る生産能力をさらに余らせることになるんで、本当にもう年金のために年金を集めるとか、それから、年金がなくなったから今度は1人2000万ためなきゃいけないから貯金をするなんてことをしたら、本当に今の金融システムでは逆に自分たちの首を絞めることになります。もちろんお金の発行の仕組みを変えたりとか、本当に順々にわれわれの思い込みから、本当どうしようもなくなった仕組みを変えてく必要があるんですが、今日17分しゃべりましたが、全部しゃべりきることができないし、かなりまとまりもつかないこともあったと思うんですけど、そもそも年金の前提となってる考え方そのものが壊れてるってことをまず認識する必要があるっていうこと。そっから議論を始める。今日はその議論のところは深くまではいきませんでしたけど、そこに一旦立ってこの話を始めないと、残念ながらまともな年金の議論にはなりません。
ということで、「日本一まともな年金の話」、本当さわりだけになっちゃいますけど、そもそもが、みんなが当たり前と思ってることを一回全部壊してそっからスタートしましょうっていう意味で言うと、ほかの人が誰もそれをやってないので、私がそれをここでやろうと思って、今日は話をしました。ということで、来週もお楽しみに。

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