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2019.4.29「MMT(現代貨幣理論)について」

大西つねきの週刊動画コラムvol.76

· 週刊動画コラム

皆さん、こんにちは。大西つねきの週刊動画コラム、本日4月29日の週刊動画コラムのテーマは最近何かと話題のMMT、現代貨幣理論についてお話ししたいと思います。おっと難しいのきたぞと、今、動画を切ろうと思った方、ちょっと待ってくださいね。最近、こういう経済とか金融の話、私あんまりしなくて、どちらかというと、自由の話だったりとか個人の心の在り方みたいな、そんなような発信をちょっと意図的にしてたんですけども、今日はあえて最近話題になってる現代貨幣理論、私、講演会行ってると最近こういう質問もくるので、一度、ちょっとそれについてお話ししておこうかなと思ってお話しします。なので、おっと難しいやつきたぞと、これ私には関係ないって思う方も、なるべくわかりやすく説明するので、ぜひ我慢して15分か20分ぐらい聞いていただきたいと思います。15分、20分で説明しきれるのかっていう、そもそもあるんですけども。

さて、このMMT、現代貨幣理論、何で最近話題になってるかというと、どうやら民主党のオカシオ=コルテスさんっていう女性の、ブルックリンかブロンクスから出てきたサンダース派の女性が当選したということで、そのバックにいるステファニー・ケルトンさんっていう方がMMTの論者だということもあって、それで話題になったみたいですけど。要するに、これ、簡単にどういうこと、何を言ってるかというと、政府の財政、政府は赤字を垂れ流し続けていいんだと、赤字を垂れ流し続けなきゃいけないんだっていう、そういう理論っていうか、論ですね。じゃあだから結局、政府の借金が大変だから税金を上げなきゃいけないっていうのは逆に間違った考え方で、財政黒字、要するに政府が税収の範囲内で予算を組んではいけないんだと、むしろ、という、そういう論です。そもそものところから、話、これ本当に皆さんわかってくれるかな。どういうことかというと、私がずっと講演会でも話してるように、そもそも今のお金の発行の仕組みというのは誰かが借金をしないとお金が生まれない仕組みなんですね。すべてのお金は誰かの借金です。そうやってお金をどんどん発行してると、結局、もともと借金でお金を発行するといっても、誰かがお金を借りたときにその元本ぶんのお金が生まれるだけなんですね。簡単に説明すると、僕が100万円銀行に借りに行ったときに、100万円って僕の預金口座に銀行が書いてくれます。僕は100万円の借金を背負うわけですけれども、そのときに、銀行は集めた預金を僕に貸してるんですけど、その集めた預金っていうのは別に僕に貸したからといって減らないんですよ。要するに、誰かが100万円預けたものを僕に貸してしまって、それを直接僕に貸して、傘みたいに、実物みたいに貸してくれたら、僕が借りてしまったら要するにそれは又貸しになってしまっていて、もともと100万円を預けた人はその100万円使えないって話になっちゃいますよね。だけど銀行システムってそうじゃなくて、誰かが100万円預けて、その預金はそのまんまに、それを原資に結局銀行は新しくお金を作って僕に貸すわけですね。だから、貸すときには100万円って新しい借金と、それから貸しましたよという借用証書ですよね、それを作り出してバランスさせるかたちでお金を作ってるという、そういう仕組みになっていて。問題は、僕はもちろんお金を返すときには100万円以上の金利をつけて返さなきゃいけないので、最終的にはそれ以上のお金を世の中から集めてきて銀行に返したときに、そのお金と僕の借金って相殺して消えると。だから、最初に元本で作り出した以上の金をお金を返すたんびに消してくっていうことをみんながやってる。要するに、この世のお金はすべて誰かの借金として生まれている限りは、そしてすべてのお金が金利がつく限りは、結局そうやって最初の元本、借金の元本で生まれた以上のお金を消してっちゃうと、お金が足んなくなっちゃうじゃないって話なんですね。だから、結局それを続けるためにはお金と借金を増やし続けなきゃいけないっていう、そういう金融システムがまずあるということですね、前提に。その中で、今までは銀行が民間に貸し付けることによってお金を作って、でも経済成長があるから、どんどんどんどん銀行も民間にお金を貸し続ける、借金ってお金を増やし続けることができたんですけど、これ、当然止まりますよね。経済成長が止まれば止まりますし、それから、地球だってもちろん有限なんで、無限の経済成長なんてあり得ないんですね。だから、そうすると銀行は結局、貸す相手も見つけられなくなるし借りたい人もいなくなると、要するに貸し出しをずっと増やし続けることができないと。そのときに何が起きるかというと、最後まで借りられる政府がお金を借りて、借金をしてお金を作り続ける。とにかく今まであるお金を生むために作り出した借金がどんどん膨れるから、それを返し続けるためにもっと多くのお金が必要になる。もっと多くのお金が必要になるっていうのは、結局、借金でお金を作る仕組みですから、もっと多くの借金が必要になる。結局、民間がそれをできなくなると、最終的には政府が借金をし続けてお金を発行し続けるという仕組みという、この仕組みがあるから、結局この仕組みを維持するためには政府が借金をし続けるっていうことを容認しないと続かないってことなんですよ。要するにMMTっていうのはそれを正当化するための理論です。だから借金をどんどん膨らまし続けてお金を発行し続けていいんだよという、そういう理論ですね。一見、だから、今までの緊縮財政、要するに政府の借金が大変だから、財源がないとか税金で政府の借金を返さなければいけないっていう、そういう財源論よりはちょっとだけましかもしれません。ちょっとだけその現実を受け入れたということになるかもしれませんけれども、結局、政府の借金でお金を発行し続けても、これ、いくつか本当におっきな問題があるんですね。まず一つはどこまでいってもそれは借金で、その政府の借金を誰が貸してるかというと銀行なんですね。銀行が皆さんの預金を集めて、それで政府の国債を買ってる、政府にお金を貸している、銀行がお金を作り出して政府に貸してる状態なんですけども、そうすると、そこにも当然利息がかかるので、要するに、利息を今度は、政府は銀行とか、それから銀行の預金者に払います。そうやっていくと何が起きるかっていうと、結局どこまでいってもこの世のすべてのお金が借金で発行されていて、それに利息がつく限りは、どんどんどんどんお金を持ってる人のとこにその利息っていうのは不労所得として行きます。ですから、富の格差はどんどんどんどん拡大し続けるんですね。だから、それは一つのおっきな問題です。じゃあ金利をゼロにすればいいじゃないかと、政府の国債、これから発行する国債について全部ゼロ金利の借金にすればいいじゃないかって言う人もたまにいますけれども、これもやっぱり、ちょっとそれはいくつか問題があるのは、一つは、今までの借金には利息がかかり続けるんで、そこはやっぱり日本でも年間10兆円ぐらいの利息が発生していて、それは結局、銀行にお金を預けてる人とか、要するにもともと資産を持ってる人のところに年間10兆円ぐらい行くわけですね、利息として。それはすぐにはなくならないっていうことがまず一つ。それから、結局、利息がゼロになったとしても、デフレの状態、要するにものの値段が下がっていくときっていうのは、利息がゼロでも結局その借金は重くなるってことなんですよ。これちょっと難しいかもしれないですね。要するに、100万円、同じ100万円でも利息がゼロの状態だと、今の100万円が1年後も100万円のまんまで全く増えないってことですね。でも物価が、1年間の間に100円のものが90円に下がったとします。そうすると、同じ100万円でも結局、その100万円はお金としては増えてないですけども、その価値は上がってることになるんですね。要するに同じ100万円を返すのにでも、結局、前よりも重くなった100万円を返すことになるんですね。これ、実質金利が高いっていう言い方をするんですけども、実際の名目金利はゼロだとしても、物価が下がっていくと、それとの相対的な差で実質金利は高くなる。今、本当にそういう状態になっているので、金利をゼロにすればいいって話には僕はならないと思います。そもそも何が問題かというと、政府が、政府がというか、すべてのお金が誰かの借金として発行されていること、それそのものが問題で。だから、要するに、MMTとか現代貨幣理論で政府が財政赤字をして、その足りないぶんを借金で作って使えばいいと、それはやり続けることができるという論はある意味間違ってはいないです。確かにそのまんまやり続けることはできます。ただ、それでいいのかという話は僕は全く別な話だと思って、本来どうあるべきなのかということを考えれば、そもそもお金を借金で発行するっていうその仕組みそのものが間違っていて、それを直す以外、僕はないと思ってます。

ただ、アメリカからこういう理論が出てきたっていうことに関して、僕は二つ考えられることがあるなと思っていて。こないだ、1個は僕ずっと考えてたんですけど、2個目はある人から言われて、あ、そういう見方もあるなというふうに思ったんですけど。一つは、まずこの現代貨幣理論、MMTが出てきた経緯というか、経緯というよりも、もしかしたら裏があるかもしれないという話。それは結局、政府が借金をし続けてお金を使い続けるっていうことは、今の資本主義の中で商売をして大もうけをしてる人たちにとっては悪い話ではないんですよ。要するに、資本主義っていうのは自分のしっぽを食う怪物みたいなもんで、労働者を安く使って高く売りつけるっていうことをずっとやり続けたんですね。その結果、労働者イコール消費者なわけですから、その人たちの購買力を奪ってしまって、売ろうにも売れなくなってしまってる。民間のそういう信用創造、民間が借金でお金を増やすっていうことがもう機能しなくなってくると、売ろうにもお金がないわけですね、その人たちのところに。だから、誰に今度売る、誰が買ってくれるかなってなったときに、それを政府が借金でお金を作ってどんどん使ってくれれば、新たな売り上げがそこで見込めるわけですね。その結果、ごく一部の人たち、今もうけているごく一部の資本家たちがさらに私腹を肥やすことは恐らく可能なんだろうなというふうに思います。そういう裏があるっていう考え方も僕はできると思うんですね。だから、必ずしも僕はそれは、今の現代貨幣理論っていうのは、一般庶民のためというか、多くの人たちの幸せのためには必ずしもならないと思っています。理論的には今の緊縮の考え方よりはまだましかもしれませんけれども、ただ、本当にどうあるべきかっていうことから考えれば、ちょっとはずれてるかなっていうふうに思います。

一方で、もう一つの見方があるなというふうにこないだ気がつきました。ていうのは、ある人が、僕はずっと日本では政府通貨、誰の借金でもないお金を発行してしまえばいいというふうに言ってます。それがアメリカでもできるのかという質問がきたときに、僕、はたと思い立ったんですね。アメリカではできないです。アメリカでそれをやってしまうと何が起きるかというと、結局、今のアメリカの借金っていうのはほとんど海外勢が持ってるんですね。アメリカに海外が貸してる状態なんです。アメリカは世界一の借金大国ですから。そういった国が、政府がお金を作って使いだしたときに、それはもう本当にドルとアメリカ国債の大暴落を招きます。本当に国際問題に必ず発生します。そうやって考えたときに、確かに問題の解決方法としては誰の借金でもないお金、政府通貨を発行するのが正しいんですけれども、アメリカはもしかしたらそれをできないからそう言わないのかもしれません。わかりません。それはそこまでの深謀遠慮かどうかもわかりませんけれども、そういう見方もできるなと思いました。要するに、本当は政府通貨を発行すんのがアメリカでもいいんですけれども、今、そういう状況にないということがわかってる人がいるかもしれないし、全然そこまで思い至ってないのかもしれませんが、僕はそういう見方もできるなというふうに思いました。そうやって考えると、正しいこの問題に対する解決方法は誰が一番できるかというと、やっぱりこれは日本なんですよ。日本が世界一の黒字、世界一の対外純資産を背景に誰の借金でもないお金を発行して、日本の金融システム、経済システムを根本的に変えたときに、それは世界のお手本になります。そして初めて、じゃあ日本みたいなことをやろうとすればどうしなければいけないのか、アメリカで言ったら膨大な赤字、財政赤字だけじゃなくて経常赤字ですね。世界中から借りまくってるその原因になってる貿易赤字っていうのを根本的に解決しないといけないと。それに対する手助けは日本みたいに逆に世界一の黒字国がするべきだと思いますし、そういった意味での協力というかたちで、日本がまずやるべきことをやったうえで、その考えのもとに、今度、世界中の国々を助けていくと。何でかっていうと、世界一の黒字国がやらないと多分それできないんですよ。そういった考えのもとに、僕はものごとを変えてく必要がある、今のこの金融システムを変えてく必要があると思うので、やはり僕は日本から世界を変えようということを最近ずーっと言ってますけども、それをしなければいけないんだと思います。そのために金融システムを日本から変えていくと。そういった意味で、現代貨幣理論、まあこれ皆さんわかんなくてもいいですよ。みんながわかる必要ないし、わかるはずがないです、こんなもの。大事なことはそういう金がどうのこうのとかいうことじゃなくて、本質ですね。要するに、われわれはみんなそれぞれ持って生まれた時間を使って生きて、あるものを食べて生きてるんですよね。ちゃんとそれを交換するとかそれを食べるということにおいては、本当は実はお金なんて必要ないんですよ。みんなで分け合えばそれができる話で、買わなきゃだめだとか、お金がなきゃ何もできないっていうのは全部思い込みで、最近ずっと私も話をしてますけども、そもそもお金なんて存在しないもので、人間の頭ん中にしかないもんです。同じように、所有とか支配とかいう概念も全部人間の頭に巣食ってるもので、ほかの動物から見れば全く存在しないものです。しかし人間はその頭ん中の概念、頭ん中にある考えからいろんなものを作ってしまって、この世界とか地球をすっかり変えてしまっている、そういう力があると。これはいいほうにも悪いほうにも使えると思います。そういう力があるんだったら、今度その創造力、力を使っていい状態に世界とか地球を戻すことができる。だから大事なことは、そういう本質から目をそらさない、本質に基づいて考えるということで、こういうMMTとか現代貨幣理論っていうところを理解しなかったとしても、皆さんができることは、本当に本質を理解して、本質に基づいたことをやってくれる人たちに、僕は、力を与えることなんじゃないかなと、それが民主主義政治なんじゃないかなというふうに思ってます。なので、皆さんが大西つねきをどう思ってくれるかわからないですが、僕はあくまでもそういう本質に基づいてどうあるべきかっていうことから発想して、それからずれてることをやっぱり直してくというふうに考えますから。ですから、やっぱりお金というのは誰かの借金で発行する意味ないんですよ、別に。その必要性が全くないのにもかかわらずそれをやり続けていて、結局MMT、現代貨幣理論もその枠の中から全く出てこないっていうことです。その枠をぶち壊せということをそろそろみんな言う必要があるんじゃないかというふうに思います。

ということで、大西つねきの週間動画コラム、頑張って18分見てくれた方、ありがとうございます(笑)。来週はもうちょっと柔らかいもの、食べやすいものにしていけたらなというふうに思います。来週もお楽しみに。

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