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2019.2.18「日本病の正体(2)」

大西つねきの週刊動画コラムvol.65

· 週刊動画コラム

皆さん、こんにちは。大西つねきの週刊動画コラム、本日2月18日の週刊動画コラムのテーマは、前回に引き続き「日本病の正体(2)」についてお話ししたいと思います。前回の動画で、そもそも日本という国が世界一のお金持ち国であるということ。よくマスコミなんかで国の借金みたいなことをしきりに喧伝しています。一人頭850万の国の借金とかいってますけれども、あれは政府の借金の話ですね。政府の借金っていうのは基本的に日本国民の誰かが貸してます。あれ、国内で貸し借りの話なんですね。ですから、850万の政府の借金ということは、それを国民が貸してるわけですから、850万の、一人一人国民の資産でもあります。ですから、これは差し引きチャラ、後払いの税金と考えるとその資産もないようなもんですから、要するにチャラなんですね。国家として見れば世界一のお金持ち国であることは財務省のホームページでも確認できると。世界一のお金持ち国なのに、全く給料は上がってないし、子どもたちの貧困なんかは7人の1人の子どもたちが貧困状態にあるとか、皆さん自身が世界一のお金持ち国であるということを全く実感できないのはなぜかという話をしました。結局、それは全部黒字の結果として外貨でたまってしまっていて、もうみんな海外で投資されていて、皆さんのためには使われてないんですね。使われてないどころか、それを稼ぐために、急激な円高、1985年のプラザ合意で円高になる中、無理やりコストを削ってその黒字を稼ぎ続けて、それが全部貸しっ放しと。要するに黒字ぶん3兆ドル、300兆円以上を皆さんは、日本の労働者はただ働きをさせられ続けてきたのと同じということです。皆さんがただ働きして、そのぶんをアメリカとか、特にそういう外国に貸していて、要するにその人たちのために働いていたようなもんだということです。これは根本的な国家経営のあり方として間違え続けたということですね。

今日はそうなってきた原因、そもそも我々はなぜこんなことを続けてきたかと。もちろん一言で言うと、政策の間違いって言ってしまえばそれまでなんですけれども、単純に政策の間違いと言って切って捨てるほど僕は単純ではないと思うんですね。というのは、これはもう長い経緯がありまして、基本的に戦後復興の延長線上にずっとあるわけですね。日本は戦争に負けて、まず国土は本当に破壊されてしまって、もちろん資源もなくて、それから、それを買ってくる外貨もなかったわけです。ですから、日本の戦後復興、まず外貨を借りる、基本的にドルを借りる、ドルを借りて資源を輸入して、それを加工して海外に輸出すると。それで黒字を稼いで、稼いだ黒字の中から借りたドルを返したりとか、戦後賠償を返したりとか、それから、黒字を稼ぐことによってより輸入を増やすことができる。資源の輸入を増やせれば、より多くのものを作って、さらに海外に輸出して、そして黒字をさらに大きくして、もっと輸入を増やしてっていうふうに、要するに好循環でずっとやってきたわけですね。もちろん朝鮮戦争の特需なんかもありました。ですから、ひたすら資源を輸入して、それを加工して輸出して黒字を稼ぐ、その黒字を稼ぐというその支出が、要するに日本経済のエンジンだったというわけです。結局、日本の産業構造ってそういうふうに大きくなってきたということですね。それをやり続けて、ずーっといまだにやり続けてる、基本的には。政策的に言うと、要するに、それでうまくいっていたという成功体験にずーっとしがみついてきた。悪い言い方をするとしがみついてきたっていうかたちになりますが、それが日本の経済構造になってしまって、政策的に大きく転換をしなければ、その中でやり続けるしかなかったということなんですね。残念ながら、本当にいまだにその古い思い込みに捉われてしまっていて、それがよくわかるのは、政治家、これはもう与党も野党も関係なく、成長戦略とか経済成長とか、いまだにそんなこと言ってます。経済成長っていうのは、基本的にGDPが毎年おっきくなることを経済成長っていいますけれども、そもそもGDPっていうのは何なのか。これもGDPがどうやって計算されるかを知れば、本当にそれが大きくなるのが我々の幸せなのかどうかということが、今、改めて問われることになると思うんですね。

GDPっていうのは、フリップに見せますけれども、基本的に、消費と政府支出と投資、純輸出を足したもんです。純輸出っていうのは「輸出」-「輸入」です。ですから、黒字になれば純輸出はプラスですし、赤字になれば純輸出はマイナスになります。さっき言ったように、戦後復興っていうのは、まず資源を輸入して、それを加工して輸出して黒字を稼ぐ、要するに純輸出のとこはまず黒字になったと。これを黒字にすることが一番のプライオリティだったんですね。その黒字を増やすと純輸出がプラスになります。さらに輸入を増やして生産が上がると、生産が増えると消費も増えると。消費も増えると、今度、輸出も増えるし消費も増えるので、投資も増えます。それから、消費も増えるので基本的に税収も上がってくるので、そうすると政府支出も増えると。要するに、日本の戦後復興っていうのはGDPの組成、要素がすべてプラスだった。それでどんどんどんどん好循環で回ってたっていうのが日本の戦後復興で、必ずGDPは上がり続けてきたんですね。その結果、要するに、GDPが上がることが経済運営がうまくいっていることなんだという、そういう思い込みがおそらくいつの間にか生まれたんだと思うんですよ。ただ、これはもう、高度経済成長時代はよかったかもしれないんですけど、人間でも成長期に子どもが順調に体重が増えていれば大体健康だったというのと同じように、ある程度国家が成熟すると、もうひたすら作る、とにかく作れば売れるという時代は終わって、もう人数も増えなくなってくると、そんなに作って消費して、GDPをひたすら上げてお金を動かしてっていう時代でもなくなってくる。なくなってきてもうだいぶたってます。30年ぐらいたってるんですけど。そうなると、ただGDPを上げるのが幸せなのかっていうと、そうではないということも皆さんわかってると思うんですけども、なのにもかかわらずそれをやり続けてる。特に輸出主導型っていう場合は、まず純輸出のところを伸ばそうとすると、要するに海外に売って黒字を増やせばいいんだと。日本の戦後復興とか今までの経済成長っていうのはずっとそれでやってきたので、そればっかりやってると。その結果、例えばその中で力を持った経団連みたいなところが、大手輸出企業の集まりみたいなもんですから、巨額の献金をして、自民党に、そのための政策。例えば円安政策とか、消費税も大手輸出企業にとってみれば輸出戻し税みたいのがありますから、要するに、日本の経済構造の中の頂点にいる大手輸出企業にとってみれば、ま、下請けはその下にありますからね、普段の力関係が反映します。消費税誰が払うっていうと、もちろん価格に消費税がつけられるんですけど、それを本当に誰が払うかっていうのは通常の取引の中での力関係がものを言ってくるわけですね。そうすると、やっぱりそういう力のある大手輸出企業、それから、輸出戻し税のあるような大手輸出企業のほうは強いです。あと派遣法の改正とか。派遣法の改正によって、要するに労働者を直接雇用するんじゃなくて、派遣として仕入れれば、そのぶん仮払い消費税が増えますから、より輸出戻し税が差し引き戻ってくると、そんなこともやってきてます。要するに、そうやって今までの経済構造の中で力を得た人たちがそれをずっと続けようとすると。だから、我々自身も、民間っていうのはだからっていって、大手輸出企業だけを責めてもしょうがないわけですね。民間の企業っていうのは、それぞれの企業が最大限の利益を得るために最大限の努力をするっていうのはある程度は致し方ないことですから、何もせずに無作為でそのままにしておけばこうなるということですね。

産業構造の転換っていうのは、プラザ合意で輸出一辺倒の経済じゃなくて、GDPの組成で言うと、みんなが幸せになるのは、一部の輸出業者がもうける純輸出を増やすことではなくて、おそらく消費を増やすことなんですね。消費を増やすことによって、みんなが自分の思い思いのお金の使い方をして、それで、そのお金を使った結果得られる価値をそれぞれが享受するっていうのが、おそらく今の時代っていうか、もう20〜30年前から日本が考えなければいけないおっきな方向性。つまり内需拡大って当時いわれましたけれども、消費をいかに増やしていくか。黒字はもう減らし、もうなくてもいいし、場合によっては、これだけ黒字を稼いでしまったらマイナスでもいいんです。そうすると、大きな産業構造の転換が必要になるんですね。輸出主導型の経済から、もっと内需拡大型の国内でやるべきいろんな事業ありますよね。例えば、介護とか教育とか、高齢者に対する医療とか、本当にこれから日本が充実させなきゃいけないサービスがいっぱいありますけれども、そっちのほうに積極的に就業人口を移転していく政策が必要なんですね。おっきな政策を打っていかないと、こういう産業構造の転換って起きないんですけれども、結局いつまでも今までの成功体験にしがみついたまま、おっきな変化を起こそうとしないと。それはもちろん今の、自民党がずっと政府与党でしたけど、政治の不作為、それから官僚ももしかしたらあるかもしれないんですけど、その人たちだけのことではないんですね。我々自身が変わる、何か全く新しいことをするとか、全く新しい発想するとか、今まで当たり前としてやってきたことを否定して違うことやるっていう、我々自身のメンタリティもちょっと足りてなかったんじゃないかというふうに思ったりします。ですから日本病の正体って、来週もこの話するのかまだ決めてないんですけど(笑)、要するに、僕は、まずは起きた事象で言うと、プラザ合意とか、それから、そのまんまずっと黒字を稼ぎ続けてきたこととか、そういうことが大きいとは思うんですけれども、それをずっとやり続けてきた我々自身の問題ですね。我々自身が本当に変わろうとしたのかとか、本当に変えるためのアイデアを、もちろんこういう新しいアイデアっていうのはマイナーですよ、最初。僕なんかも本当にもうどマイナーで始まってますし、まあいまだにマイナーですけど。そういう新しい考えっていうのは常にマイナーなんですね。でも、そういうマイナーな考えをちゃんとそれに耳を傾けて、自分の頭で考えて、自分で判断して、いいと思ったらそれを人に伝えるとか、そういう方向に自分でできることを何かするっていうことを、これ簡単じゃないですよ。周りはみんな違う意見ですから、最初は。だけど、そういうことをやっていかないと、おっきな変化って起きないんですけど、そういった意味で言うと、我々自身の問題も大きいんじゃないかと。それが日本病の正体、この話は今週で終わるのかな、これだと。(笑)。もっとほかに何か思いついたら来週ちょっと考えますけど、なんじゃないかというふうに思います。

ということで、今日、比較的短くやってんのかな。今後の告知をさしていただきたいと思います。まず今日、YOKOHAMAデモクラシー道場、「デモクラシーと資本主義は両立するか?」っていう、そういうちょっと面白いイベントがあります。これ普段の講演会とは違って、1時間しゃべって1時間ディスカッションにするので、どんな話になるのか、皆さんの発言の機会も結構あると思いますので、もし興味を持たれたら、お仕事帰りにでもお寄りください。それから、もう本当にイベント目白押しで、ずらっといきますね。2月21日は大阪行きます。大阪で「リアル"モモ"とお金の秘密」、これは大阪で4時45分から8時ぐらいまでやってます。それから、帰って翌2月22日、まず朝、横浜、あざみ野で「政治にワクワクできるママが知りたいお金の話」というイベントを、そういう勉強会をやったあと、お話会をやったあと、今度、同じ2月22日の夕方5時半から東京都の練馬区でまた講演会をやります。これ一応限定10名様みたいなことになってるんですけど、もっと入れるんで、場所は30名ぐらい入れるというんで、どんどん来ていただいて構わないということで告知をさせていただきます。今、詳細が手元にないので、ちゃんと下にフリップで出しますね。それから、2月24日は福岡で「イエローベストにみる新時代の胎動」ということで、本当に今年は私は、今の資本主義、特に金融資本主義が問われる、世界的に問われる年になると思いますので、そんな話をしたいと思います。今度、3月になりましたら、北海道行きます。北海道熱いんですよ、本当に。北海道の方々が呼んでくださいまして、ありがたいことだと思います。3月3日から3月8日まで、イベント自体は7日なんですけど、3月3日、4日、5日、6日、7日と。まず3月3日釧路で、釧路から入って釧路でやります。それから3月4日が帯広です。3月5日が富良野。で、3月6日が旭川。それから3月7日が札幌です。で、8日に帰ってきます。北海道は1月も行ったんですけど、皆さん本当にすてきな方々で、また呼んでくださるということで、喜び勇んで行くということで、3月に北海道行ったあと、今度3月9日に、8日に帰ってきて、9日にすぐ今度名古屋に行って、9日、10日と名古屋でイベントします。これも詳細、下に表示しますね。そのあとまた3月16、17、18とか、桑名、大阪とか行きますし、あと、21日長野、そこら辺、またもうちょっと近づいたら詳細は告知しますけれども、もうこれはずっと言ってますけど、全国どこでも行きます。交通費と宿泊費の実費ぐらいは何とか出していただきたいんですけど、それ以外、謝礼とか本当に、もちろんお金のためにやってるわけじゃないので、皆さんにお会いして、本当に政治ワクワクしてもらうとか、あと、希望を感じてもらうとか、それから、今の根本的な金融の仕組みそれがいかにおかしいか、これ本当にまず、もうどう変えるって議論はあとでもいいかもしれないです。もうとにかくこのままじゃ絶対まずいよねっていうことをみんなにわかってもらって、まず一歩を踏み出すということをやってもらうためにお話をし続けたいと思います。っていうことで、もし私の話を直接聞きたいっていう方がいらっしゃったら、もうちゅうちょせずにご連絡ください。空いてればもちろん、まあ多少の調整があるんですけど(笑)、行きますので、ぜひお声がけください。ということで、全国からの講演依頼をお待ちしております。大西つねきの週刊動画コラム、本日はこの辺にしたいと思います。来週もお楽しみに。

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