今、明日からの石巻行きに備えて準備をしている。私は、いつもの布団セットの上にそっと黄色い自転車を置いた。
この自転車は私と次男の思い出の自転車だ。彼が小学校3年生の時に港北のスポーツオーソリティで買い、私も自分に一台買って、薄暗い中、一緒に乗って帰った。それから一緒に境川沿いに南町田から江ノ島まで60kmを往復したり、荒川を下って葛西臨海公園まで行ったり、多摩川を羽田まで行って一緒に飛行機を見たり、、。多摩川を往復した時は、途中でお腹が痛くなって、そこに一旦自転車を置いてタクシーで帰り、私が後で取りに戻ったっけ。楽しい思い出がいっぱい。今でもこの自転車を見ると、初めて60kmを走破したあの時の誇らしげな息子の姿が目に浮かぶ。
あれからもう5年。そんな彼も中二になった。思い出の自転車はもう小さく、今ではあの時に買った私の自転車を乗っている。実はつい数日前、私はこの自転車を被災地の子どもに上げようと考えていた。そんな時に、チーム王冠の寺岡さんからtwitterで、子どもの自転車募集のツイートが入り、私はやはりそうすべきなのだと思った。
今日、息子にそのことを話したら、「上げちゃうのかあ、、」って少し寂しそうだった。「でも、いいよ」と彼は言った。「売ったりするより、ずっといい」。
さっき自転車を出そうとしたら、息子が来てそれを自分で車まで運んだ。私がヘルメットを部屋に取りに行き、車のところに戻ると、少し離れたところで息子が名残惜しそうに自転車に乗っていた。私が「まだ乗れそうか?」と聞くと、「ブレーキがちょっと、、」と言ってごまかした。
この小さな黄色い自転車は、私と息子の大切な思い出だ。でも、それはお互いの心に残っている。ほら、こんな写真にも。だから、いいんだ。新しい子の思い出を作りに、新しい土地に旅立つ。この小さな黄色い自転車にとって、こんな相応しい未来はない。







父親も息子も素敵だ。
日本の未来を救ってもらえるかもしれない。
そういえば、私が18歳で買った中古のセリカも黄色だったっけ・・・。
うれしくて、毎日車の中で寝ていた頃がなつかしい。
18歳でセリカですか。そういうモノにまつわる思い出って、なんかいいですよね。愛用のモノって、何かが宿る気がするし。